お笑いコンビ「ドランクドラゴン」のメンバーとして知られる塚地武雅さん。芸人としての活動だけでなく、俳優としても高い評価を受け、「憑依芸人」とも呼ばれる彼の多彩な才能に注目が集まっています。本記事では、塚地武雅さんのプロフィールから最新の活動まで、その魅力を徹底解説します。
塚地武雅のプロフィールと経歴
塚地武雅(つかじ むが)さんは、1971年11月25日生まれ、大阪府泉南郡阪南町(現・阪南市)出身の芸能人です。血液型はA型、身長168cmの塚地さんは、大阪弁を操る関西人ならではの親しみやすさと、独特の風貌で多くのファンを魅了しています。
学歴は阪南市立鳥取中学校、大阪府立佐野高等学校を経て、桃山学院大学経済学部を卒業。大学卒業後は一般企業に就職しましたが、お笑いの夢を捨てきれず、24歳で退職し芸人の道を選びました。
塚地武雅 基本プロフィール | |
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本名 | 塚地武雅(つかじ むが) |
生年月日 | 1971年11月25日(53歳) |
出身地 | 大阪府泉南郡阪南町(現・阪南市) |
血液型 | A型 |
身長 | 168cm |
最終学歴 | 桃山学院大学経済学部卒業 |
所属事務所 | プロダクション人力舎 |
1996年、プロダクション人力舎の養成所「スクールJCA」に入所し、そこで出会った鈴木拓さんとお笑いコンビ「ドランクドラゴン」を結成しました。コンビ名の由来は、当時流行していたゲーム「ドラゴンクエスト」と、お酒が好きだったことから「ドランク(酔っ払い)」を組み合わせたものだと言われています。
ドランクドラゴンとしての活動
ドランクドラゴンは、塚地さんと鈴木拓さんによるお笑いコンビです。塚地さんはボケとツッコミの両方をこなす万能型の芸人で、特にコントでの演技力には定評があります。
2001年4月から2012年9月まで続いたフジテレビの人気番組「はねるのトびら」では、レギュラー出演者として活躍。この番組内で行われた「はねトリノ2006 お笑いフィギュア選手権」では、「最後の義勇士」というキャッチコピーで優勝を果たしました。
また、NHK総合の「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」では、「イカ大王」というキャラクターで人気を博し、「イカ大王体操第2」なるものまで生み出しました。このように、塚地さんは様々な番組で個性的なキャラクターを演じ分け、「憑依芸人」とも呼ばれています。
俳優としての塚地武雅
塚地武雅さんは、2003年頃から俳優としても活動を開始し、その演技力の高さで注目を集めるようになりました。2004年に放送されたテレビドラマ「仔犬のワルツ」(日本テレビ)では、お笑いのイメージとは正反対な悪役を演じ、その演技力の幅広さを見せつけました。
しかし、塚地さんの俳優としての真価が発揮されたのは、2006年公開の映画「間宮兄弟」でした。江國香織原作のこの作品で、塚地さんは佐々木蔵之介さんとのダブル主演に抜擢。この演技が高く評価され、日本で権威のあるキネマ旬報、ブルーリボン賞、毎日映画コンクールの三冠映画賞新人賞を受賞するという快挙を成し遂げました。共演した佐々木蔵之介さんからも「味のある演技が本当に良い」と絶賛されています。
2007年には、フジテレビのドラマ「裸の大将」で山下清役に抜擢され、2009年まで4作品が作られました。この役での塚地さんの演技は、多くの視聴者の心を掴み、俳優としての地位を確固たるものにしました。
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引用元: 映画『屍人荘の殺人』公式Instagram
その後も、塚地さんは数々のドラマや映画に出演し、コメディからシリアスな役まで幅広く演じています。2019年には映画「屍人荘の殺人」に出演し、関西弁を話す個性的なキャラクターを演じました。
塚地武雅 主な出演作品 | |
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テレビドラマ | 「仔犬のワルツ」(2004年) 「裸の大将」(2007年-2009年)- 山下清役 「まれ」(2015年)- 寺岡真人役 「おちょやん」(2021年)- 花車当郎役 「虎に翼」(2024年)- 雲野六郎役 「新宿野戦病院」(2024年) 「天久鷹央の推理カルテ」(2025年) |
映画 | 「間宮兄弟」(2006年)- 間宮徹信役 「キサラギ」(2007年) 「屍人荘の殺人」(2019年)- 出目飛雄役 「嘘八百 なにわ夢の陣」(2023年)- 田中四郎役 |
受賞歴 | 2006年:キネマ旬報 新人男優賞 2006年:日本アカデミー賞 新人俳優賞/話題賞 2006年:ブルーリボン賞 新人賞 2006年:毎日映画コンクール 新人賞 |
最近の活動と話題作
2024年、塚地武雅さんはNHK連続テレビ小説「虎に翼」に雲野六郎役として出演し、朝ドラファンからも高い評価を得ました。また、宮藤官九郎脚本のドラマ「新宿野戦病院」(フジテレビ系)にも出演し、独特の存在感を放っています。
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引用元: 『新宿野戦病院』水10ドラマ【公式】Instagram
2025年には、知念実希人の同名小説を橋本環奈主演でドラマ化した「天久鷹央の推理カルテ」にも出演。橋本環奈さんとは過去に親子役を演じたこともあり、再共演が話題となっています。
また、2021年10月12日には、出身高校のある大阪府泉佐野市の観光大使に就任。就任式では「青春時代を過ごした地で、泉佐野こそ我が人生。コロナが完全に落ち着いたら、日本全国、世界から来てもらえるすてきな市。微力ながらPRしたい」と意気込みを語っています。
2024年11月27日には、右白内障の手術を受けることを公表。健康面での不安もありましたが、無事に手術を終え、現在も精力的に活動を続けています。
塚地武雅の人物像と魅力
塚地武雅さんの最大の魅力は、その演技力の高さにあります。コントでは「憑依芸人」と呼ばれるほど、様々な個性的なキャラクターを演じ分けることができます。また、コメディからシリアスな役まで幅広く演じることができる俳優としての実力も持ち合わせています。
さらに、塚地さんは共感覚者という特殊な才能の持ち主でもあります。共感覚とは、人を見ると色が浮かぶなど、感覚間で関連付けが起こる現象で、100人に1人程度の割合で発生すると言われています。この特殊な感覚が、塚地さんの独特な感性や表現力に影響を与えているのかもしれません。
また、幼少時代から現在に至るまで特撮ヒーローの大ファンであり、特に仮面ライダーへの愛は深いことでも知られています。このような趣味の一面も、ファンにとっては親しみやすさを感じる要素となっています。
さらに、ももいろクローバーZやいぎなり東北産、K-POPアイドルのファンであることも公言しており、アイドル好きという一面も持っています。
YouTubeチャンネル「グラリオサ音子」の活動
塚地武雅さんは、YouTuberとしても活動しています。「グラリオサ音子」というチャンネルを2018年から2020年まで運営し、7.46万人の登録者数と約990万回の総再生回数を記録しました。
「ジェンダーレス、エイジレス、体ボンレス」をキャッチフレーズに、独特のキャラクターで視聴者を楽しませていました。現在は更新を停止していますが、その独創的なコンテンツは今でも多くのファンに愛されています。
塚地武雅の今後の展望
芸人としても俳優としても確固たる地位を築いた塚地武雅さん。今後も両方の活動を続けながら、さらに新たな挑戦を続けていくことでしょう。
特に俳優業では、コメディからシリアスな役まで幅広く演じることができる実力を持っているため、今後もさまざまな作品で活躍することが期待されています。また、芸人としての活動も継続しており、バラエティ番組やコント番組での活躍も楽しみです。
さらに、観光大使としての活動や、新たなメディア展開など、多方面での活躍も期待されています。
まとめ
塚地武雅さんは、お笑い芸人としてのキャリアをスタートさせ、その後俳優としても高い評価を受けるようになった、まさに二刀流の才能を持つエンターテイナーです。
コントでの「憑依芸人」ぶりや、映画「間宮兄弟」での演技で三冠映画賞新人賞を受賞するなど、その演技力は多くの人に認められています。また、共感覚者という特殊な才能の持ち主でもあり、その独特な感性が彼の表現力に影響を与えているのかもしれません。
2024年にはNHK連続テレビ小説「虎に翼」や宮藤官九郎脚本のドラマ「新宿野戦病院」に出演するなど、現在も精力的に活動を続けています。
これからも芸人として、俳優として、そして多才なエンターテイナーとして、塚地武雅さんの活躍から目が離せません。