リーズナブルな価格でボリューム満点のとんかつが楽しめる「松のや」。牛めしチェーンの松屋が展開するとんかつ専門店として、多くの人に愛されています。2023年6月には300店舗を達成し、さらなる成長を続けるこの人気チェーン店の魅力を徹底解説します。
この記事では、松のやの歴史や特徴、人気メニューランキング、驚きの朝食メニュー、そして競合他社との違いまで、松のや通になれる情報を余すことなくお届けします。
松のやの歴史と特徴
松のやは、牛めしチェーン「松屋」でおなじみの松屋フーズが展開するとんかつ専門店です。松屋フーズでは、牛めしの松屋、とんかつの松のやなどの各部門を社内カンパニーとして独立採算制で運営しています。
松屋フーズが「松のや」でとんかつ事業に参入した背景には、牛丼市場の飽和があります。松屋は1968年に開業し、日本の経済成長とともに市場を開拓しながら店舗数を増やし、2012年には1000店舗を突破しました。しかし、その後は国内で牛丼市場が飽和状態となり、吉野家・すき家ともに店舗数の増加は頭打ちを迎えました。
そこで松屋フーズは新たな成長戦略として、とんかつ事業に参入。現在では119店舗を展開し、松屋フーズの中で牛めしに次ぐ第二の柱として成長しています。2023年には松屋フーズは「松のや」のとんかつ事業好調を背景に、純利益28億円(前年比75.2%増)と、過去最高益を達成しました。
松のやカンパニー佐藤秀司社長は「とんかつはまだまだ未開拓の業種です。牛めし、牛丼で言えば業界全体で4000店舗程度あるわけです。とんかつはまだまだそこには遠く及ばない。だからこそ、われわれもそうですが、とんかつに参入してくる企業さんも多い」と語っています。
松のやの人気メニューランキング
松のやの魅力は何と言っても、リーズナブルな価格でボリューム満点のとんかつメニュー。ここでは、人気メニューをランキング形式でご紹介します。
不動の人気No.1「ロースかつ定食」
松のやの看板メニューと言えば「ロースかつ定食」です。590円という手頃な価格で、サクサクの衣に包まれたジューシーなロースかつを楽しむことができます。シンプルながらも、松のやの魅力が詰まった一品です。
ロースかつ定食には、ご飯、みそ汁、キャベツの千切りが付いており、ご飯はおかわり無料というのも嬉しいポイント。とんかつソースとからしを好みで調整して、自分好みの味わいを楽しめます。
厚切りロースかつ定食の魅力
通常のロースかつよりもさらに厚みのある「厚切りロースかつ定食」も人気メニューの一つです。食べ応え抜群の厚切りロースかつは、肉の旨みをより強く感じられる一品。肉厚なのに柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。
「厚切りロースかつ定食」は990円と、通常のロースかつ定食よりも少し高めですが、そのボリュームと満足感を考えれば十分にコストパフォーマンスの高いメニューと言えるでしょう。
味噌ロースかつ定食の特徴
ソースではなく味噌だれで食べる「味噌ロースかつ定食」も人気メニューの一つです。甘辛い味噌だれがとんかつによく絡み、ご飯との相性も抜群。通常のとんかつソースとはまた違った味わいを楽しめます。
味噌だれは名古屋名物の味噌カツを彷彿とさせる風味で、一度食べるとやみつきになる人も多いメニューです。
その他の人気メニュー紹介
松のやには上記以外にも多彩なメニューがあります。人気の高いメニューをいくつかご紹介します。
メニュー名 | 価格(税込) | 特徴 |
---|---|---|
ロースかつ丼 | 590円 | ロースかつをどんぶりで楽しめる一品 |
ロースかつカレー | 690円 | 松のやオリジナルカレーとロースかつの組み合わせ |
親子ささみかつ丼 | 690円 | ささみかつと玉子のコンビネーションが絶妙 |
おろしロースかつ定食 | 770円 | さっぱりとした大根おろしとポン酢で食べるヘルシーな一品 |
チーズトマト厚切りロースかつ定食 | 1,130円 | チーズとトマトソースの洋風アレンジ |
本格唐揚げ定食(5個) | 830円 | サクサク衣の本格的な唐揚げ |
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出典: Instagramより松のやのムートート定食の投稿
松のやの朝食メニューが凄い理由
松のやの隠れた魅力の一つが、驚異的なコスパを誇る朝食メニューです。特に注目すべきは、250円(現在は一部店舗で280円に値上げ)という破格の価格で提供されている「玉子かけごはん定食」です。
話題の250円(現280円)玉子かけごはん定食
松のやが2021年2月から販売を開始した「玉子かけごはん定食」は、そのコスパの高さから大きな話題となりました。ごはん、みそ汁、玉子、のり、選べる小鉢(コロッケ、お新香、納豆、冷奴)という構成で、朝食としては十分すぎる内容です。
2023年9月には人件費や原材料などの高騰を受け280円に値上げされましたが、それでも外食朝食メニューとしては破格の安さを維持しています。採算が取れているのか心配になるほどのお得さで、多くの人に愛されています。
朝食メニューの種類と価格帯
松のやの朝食メニューは「玉子かけごはん定食」だけではありません。様々な朝食メニューが用意されており、すべてワンコイン以下という驚きの価格設定です。
メニュー名 | 価格(税込) | 内容 |
---|---|---|
玉子かけごはん定食 | 280円 | ごはん、みそ汁、玉子、のり、選べる小鉢 |
得朝ささみかつ定食 | 590円 | ささみかつ、ごはん、みそ汁、小鉢 |
得朝ささみかつ&コロッケ定食 | 510円 | ささみかつ、コロッケ、ごはん、みそ汁 |
得朝チキンかつ定食 | 590円 | チキンかつ、ごはん、みそ汁 |
得朝アジフライ定食 | 490円 | アジフライ、ごはん、みそ汁 |
朝4時から営業する店舗も!早朝から楽しめる松のや
松のやの朝食メニューの提供時間は午前4時から午前11時となっています(一部店舗で販売時間が異なります)。早朝から営業している店舗が多いのも松のやの特徴の一つです。
早朝出勤の方や、夜勤明けの方にとって、温かい朝食を手頃な価格で食べられる松のやは強い味方となっています。また、朝から揚げたてのとんかつが食べられるのも魅力の一つです。
松のやのコスパが高い理由
松のやの最大の魅力は、圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。なぜ松のやはこれほどまでに低価格でボリューム満点のメニューを提供できるのでしょうか?
低価格でボリューム満点のメニュー
松のやのロースかつ定食は590円、厚切りロースかつ定食でも990円と、とんかつチェーン店の中でも特に低価格帯に位置しています。それでいて、肉の厚みやボリュームは十分。この価格とボリュームのバランスが、多くの人に支持される理由の一つです。
また、朝食メニューに至っては280円からという破格の価格設定。これは他のチェーン店と比較しても圧倒的な安さです。
ご飯おかわり無料サービス
松のやでは、定食メニューのご飯が無料でおかわりできるサービスを提供しています。これにより、食べ盛りの方や、お腹いっぱい食べたい方も大満足できるようになっています。
このサービスは、松のやのコスパの良さをさらに高めている要素の一つと言えるでしょう。
松屋フーズのスケールメリットを活かした経営戦略
松のやがこれほどのコスパを実現できる背景には、親会社である松屋フーズのスケールメリットがあります。牛めしチェーン「松屋」で培った大量仕入れのノウハウや、効率的な店舗運営システムを活かすことで、コストを抑えながらも品質の高い料理を提供することが可能になっています。
また、松屋フーズでは、牛めしの松屋、とんかつの松のやなどの各部門を社内カンパニーとして独立採算制にしていますが、バックオフィス機能や物流システムなどは共有することでコスト削減を図っています。
松のやとかつやの違いを徹底比較
低価格帯のとんかつチェーン店と言えば、「松のや」と「かつや」が二大巨頭として知られています。両者はどのような違いがあるのでしょうか?
メニューの違い
松のやとかつやは、どちらもとんかつを中心としたメニュー構成ですが、いくつかの違いがあります。
松のやは、ロースかつを中心に、チキンかつ、ささみかつ、海老フライなど多彩なメニューを展開。また、朝食メニューが充実しているのが特徴です。
一方、かつやは「ソースカツ丼」を看板メニューとしており、丼ものの種類が豊富。また、季節限定メニューの展開も積極的に行っています。
価格帯の比較
価格帯については、松のやの方がやや低価格傾向にあります。特に朝食メニューは松のやが圧倒的に安いと言えるでしょう。
メニュー | 松のや | かつや |
---|---|---|
ロースかつ定食 | 590円 | 650円 |
朝食最安値 | 280円(玉子かけごはん定食) | 490円(朝定食) |
カツ丼 | 590円(ロースかつ丼) | 590円(ソースカツ丼) |
店舗展開の違い
店舗数については、かつやが国内で450店舗(2022年12月時点)を展開しているのに対し、松のやは300店舗(2023年6月時点、併設店含む)と、かつやの方が先行しています。
しかし、松のやは松屋との併設店舗を増やすなど、効率的な店舗展開を進めており、今後も店舗数を増やしていく方針です。
それぞれの強みと特徴
松のやの強みは、朝食メニューの充実度と圧倒的な低価格、そして松屋フーズのスケールメリットを活かした効率的な経営にあります。また、松屋との併設により、様々な時間帯で集客できる点も強みです。
一方、かつやの強みは、ソースカツ丼を中心とした丼ものの豊富さと、季節限定メニューによる話題性の創出にあります。また、先行して店舗展開を進めてきたことによる認知度の高さも強みの一つです。
松のやをもっと楽しむ方法
松のやをより便利に、よりお得に利用するための方法をご紹介します。
テイクアウトメニューの紹介
松のやでは、店内で食べるだけでなく、テイクアウトも可能です。ほとんどのメニューがテイクアウトに対応しており、自宅や職場でも松のやの味を楽しむことができます。
特に人気なのが「弁当」メニュー。ロースかつ弁当やチキンかつ弁当など、様々な種類があり、価格も手頃です。また、WEB予約システムを利用すれば、指定した時間に弁当を受け取ることもできます。
松屋アプリのクーポン活用法
松屋フーズ公式アプリには、松のやで使えるクーポンが定期的に配信されます。例えば、「ロースかつ定食50円引き」や「朝食メニュー30円引き」などのクーポンが配信されることがあります。
アプリをダウンロードして会員登録をすれば、これらのクーポンを利用できるようになります。さらに、アプリではポイントも貯まるため、常連の方にはより一層お得です。
期間限定メニューをチェックする方法
松のやでは、定番メニューに加えて、期間限定メニューも随時展開しています。例えば、「桜クリームシチュー」や「厚切りロースかつ定食」などの季節限定メニューが登場することがあります。
これらの期間限定メニューは、松のや公式サイトや松屋フーズ公式アプリで確認することができます。また、公式SNSをフォローしておくと、新メニューの情報をいち早くキャッチできます。
まとめ
松のやは、低価格でボリューム満点のとんかつを提供する、コスパ最強のとんかつチェーン店です。ロースかつ定食を中心とした豊富なメニュー、280円からの朝食メニュー、ご飯おかわり無料サービスなど、多くの魅力があります。
松屋フーズの子会社として、牛丼市場の飽和を背景に参入したとんかつ事業ですが、現在では300店舗を展開するまでに成長。今後もさらなる店舗拡大が期待されています。
かつやとの競争も激しくなる中、松のやは朝食メニューの充実や松屋との併設など、独自の戦略で差別化を図っています。松屋フーズのスケールメリットを活かした効率的な経営により、これからも低価格高品質なとんかつを提供し続けることでしょう。
松のやを訪れる際は、ぜひこの記事で紹介したメニューや活用法を参考に、より一層松のやを楽しんでください。また、松屋フーズ公式アプリを活用すれば、クーポンやポイントでさらにお得に利用できます。
あなたも松のやで、サクサクのとんかつとコスパの良さを体験してみてはいかがでしょうか?