唐田えりかのプロフィール:透明感あふれる実力派女優
1997年9月19日生まれ、千葉県君津市出身の唐田えりかは、現在27歳。身長167cm、血液型A型の女優・ファッションモデルとして活躍しています。田んぼが広がるのどかな風景に囲まれた地域で幼少期を過ごした彼女は、母子家庭で育ち、4歳と2歳年上の2人の姉の影響を受けて幼い頃からファッション雑誌を読み、密かにモデルへの憧れを抱いていました。
芸能界デビューのきっかけは、2014年春、千葉県内の女子高校在学中にアルバイトをしていたマザー牧場でのスカウト。たまたま家族サービスで牧場に来ていた芸能事務所フラームのマネージャーに見出されたのです。高校に通いながらボイストレーニングや演技のレッスンを重ね、同年9月に韓国のアイドルグループ少女時代の「DIVINE(Story ver.)」のミュージックビデオに出演して芸能活動を開始しました。
透明感が魅力の女優として注目を集めた唐田えりか。2015年4月に事務所の先輩である有村架純の主演映画『映画 ビリギャル』の完成披露試写会に訪れた際、有村のマネージャーにより「唐田ちゃん、TMK(透明感)がすごいです!」とツイッター上で紹介されて話題を呼びました。その清楚な雰囲気と自然体の演技が多くの監督やプロデューサーから高く評価され、着実にキャリアを積み上げてきました。
唐田えりかの経歴と代表作:モデルから女優へ
唐田えりかは、2015年7月にフジテレビ系の月9ドラマ『恋仲』第1話へゲスト出演して、女優としてデビュー。同年9月には、芸能活動はほとんど未経験ながら、芸能事務所各社の期待の新人20〜30人が集まったオーディションを勝ち抜いてソニー損害保険のイメージキャラクターに抜擢され、CM初出演を果たしました。
高校卒業後の2016年4月より芸能活動に専念し、同年5月に上京してワークショップにて演技のレッスンを受けつつ女優とモデルの両立を目指しました。2016年7月より放送のテレビ東京『こえ恋』に主要キャストで出演し、連続ドラマに本格的にデビュー。2017年12月発売のファッション雑誌『MORE』(集英社)2018年2月号より同誌専属モデルに起用されました。
唐田えりかの女優としての大きな転機となったのが、2018年公開の映画『寝ても覚めても』です。演技に自信が持てず、オーディションに落ち続けて「もうこの仕事辞めたい」と事務所に伝えた直後に受けたオーディションで、ヒロイン・朝子役に抜擢されました。同作は第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、唐田本人も映画祭に参加。この作品での演技により第42回山路ふみ子映画賞で新人女優賞、第40回ヨコハマ映画祭で最優秀新人賞を受賞しました。
一方で、2017年には韓国の芸能事務所BHエンターテインメントと専属契約を結び、LGエレクトロニクスのスマートフォン「V30」のCMに出演して韓国での芸能活動を開始。同年11月にはBrown Eyed Soulナオルの新曲「Emptiness In Memory」のミュージックビデオに出演するなど、日韓両国で活躍の場を広げていきました。
年 | 作品名 | 役名 | メディア |
---|---|---|---|
2015 | 恋仲 | ゲスト出演 | テレビドラマ |
2016 | こえ恋 | 主要キャスト | テレビドラマ |
2018 | 寝ても覚めても | 朝子 | 映画 |
2019 | アスダル年代記 | 出演 | 韓国ドラマ |
2024 | 極悪女王 | 長与千種 | Netflixドラマ |
2025 | 地震のあとで | シマオ | NHK土曜ドラマ |
2025 | Page30 | 出演 | 映画 |
2025 | 死に損なった男 | 出演 | 映画 |
2025 | 海辺へ行く道 | 出演 | 映画 |
唐田えりかの復帰と話題作:極悪女王での体当たり演技
2020年に活動を一時休止していた唐田えりかですが、2021年9月、ファッションショー「Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 S/S」(東京コレクション)で発表される短編映画『something in the air』に主演し、1年半ぶりに女優業を再開。2022年11月26日公開の『の方へ、流れる』で3年ぶりに映画主演を果たし、初日舞台あいさつは女優業を休業して以来初の公の場への登場となりました。
そして2024年、唐田えりかの女優人生における大きな転機となったのが、Netflixシリーズ『極悪女王』でのプロレスラー・長与千種役でした。この役のために10キロの増量を行い、プロレスの練習にも励み、難易度の高い技もほぼ吹き替えなしで演じました。さらに、髪切りデスマッチのシーンでは丸刈りにするという徹底ぶり。再現度の高さと女優魂に絶賛の声が続出し、唐田えりかの女優としての評価を大きく変えるきっかけとなりました。
唐田えりか自身も『極悪女王』について「出会ってなかったらどうなっていたんだろうと思ってしまうぐらい、自分の中でとても大きな作品に。出会ってなかったらと考えるのが怖いです」と語っています。さらに「『極悪女王』で私はお芝居がしたいんだと改めて感じ、これからも女優として前向きに頑張っていきたいという思いになりました」と女優業への思いを再確認できたと明かしています。
キャストのみんなとの出会いや白石和彌監督との出会いも自身にとって大きなものになったと語る唐田えりか。「皆さんに背中を押してもらい、頑張らなきゃなというか、頑張る理由ができたなと思っています」と、この作品が自身の女優としての新たなスタートになったことを感じさせる言葉を残しています。
唐田えりか2025年最新活動:村上春樹作品から注目の映画まで
2025年、唐田えりかは女優デビュー10周年という節目の年を迎えています。「10年経ったというのは驚きというか、恐ろしいなというぐらい早かったです。これからも自分が面白いなと思うものや、自分が豊かになるなと思うものなど、失敗を恐れずにいろんな作品に関わっていきたいなと。何でも頑張ってやりたいという気持ちで、やる気に満ちています」と意欲を語っています。
2025年4月5日からは、NHKの土曜ドラマ『地震のあとで』(総合 毎週土曜22:00~22:45 ※全4話)に出演。本作は、1995年に発生した阪神・淡路大震災の後、村上春樹氏が著した連作短編を原作に、”地震のあと”の4つの物語を描くドラマです。第1話「UFOが釧路に降りる」では、岡田将生演じる主人公・小村が釧路で出会い、小村を不可解な言葉で誘っていくシマオを演じています。
村上氏の『ノルウェイの森』が小説の中で一番好きだという唐田えりかは、「村上春樹さんならではの世界観がとても好きで、役者人生の中でいつか演じたいという思いがあったので、率直にあの世界観に入れることのうれしさを感じました」とオファーを受けたときの喜びを語っています。
演じたシマオについては「今回の作品の中でも特に村上春樹さんのキャラクターというような本当によくわからない存在」だと感じたといい、「あまりにも真っすぐだからこその不気味さや不思議さがあるなと。でも、岡田さん演じる小村などはどこか不安定なまま存在しているイメージですが、シマオは不安定ではない印象を受けて。小村と同じような経験を1回したからこそ、小村がこれからどういう動きをするのか見据えているように感じて、ちゃんと地に足をつけて小村を惑わしていくというか、中に入り込んでいくような芝居をイメージして演じました」と役作りについて語っています。
また、2025年は映画でも精力的に活動しており、『Page30』『死に損なった男』が公開中、晩夏には『海辺へ行く道』の公開を控えています。『海辺へ行く道』は、今年で6回目を迎える日本最大級の芸術祭・瀬戸内国際芸術祭2025への参加も決定しており、映画ながら現代アート作品の1つとして位置づけられる注目作となっています。
唐田えりかの最大の魅力は、役柄による激変ぶりと幅広い演技の幅です。デビュー当初は「透明感」が魅力とされていましたが、『極悪女王』では10キロ増量し、丸刈りになるという体当たりの演技で、その演技への姿勢と覚悟を見せつけました。清楚なイメージから一転、激しいプロレスシーンや感情表現の豊かさで多くの視聴者を魅了しています。
また、2025年のNHK土曜ドラマ『地震のあとで』では、不思議な雰囲気を持つシマオ役を演じ、村上春樹作品特有の世界観を体現。役と自身の共通点を尋ねられると、「私は思ったことしか言ってないんですけど、それがたまにわからないと言われることがあって、ちょっとよくわからない不気味さがもしかしたら似ているのかなと。シマオは小村に思ったことをそのままぶつけていて、そういうところが似ているのかもしれません」と答えるなど、役への理解の深さを感じさせます。
共演者からも高い評価を受けており、『地震のあとで』で共演した岡田将生は、唐田えりかの演技について「とても自然で、シマオという不思議な役柄を見事に表現していた」と絶賛。『極悪女王』の白石和彌監督も「唐田さんの役への向き合い方、覚悟の決め方には本当に感銘を受けました」とコメントしています。
ファンからの支持も厚く、SNSでは「唐田えりかの演技に引き込まれた」「役によって全く違う人に見える」「これからの活躍が楽しみ」といった声が多く寄せられています。その演技力と多彩な表現力は、今後も多くの作品で発揮されることでしょう。
唐田えりかのSNSと私生活:素顔の一面
唐田えりかは2024年10月31日に公式個人Instagramを開設。それまで『極悪女王』の宣伝用に使用していたアカウントを引き継ぐ形で始めたもので、「new official Instagram from today」と報告しました。現在のアカウント名は「@karata__erika」で、最新の活動情報や日常の一コマを投稿しています。
2025年3月の投稿では、『極悪女王』で10キロ増量した体から元の美スタイルに戻った姿を披露し、ファンを驚かせました。ぴったりしたトップスに細身のパンツを合わせたコーディネートで、スリムな体型がくっきりと浮かび上がる姿に「激変」「完全復活」と話題になりました。
趣味については、読書が好きで特に村上春樹作品を愛読していることを明かしています。『ノルウェイの森』が特にお気に入りだそうです。また、カメラにも興味があり、2020年12月から2021年4月まで『日本カメラ』誌上で「mirror」という連載を持っていました。
ファッションスタイルは、シンプルながらも洗練されたものが多く、私服でもモデルとしてのセンスの良さが光ります。インタビューでは「着心地の良さと見た目のバランスを大切にしている」と語っています。
今後の目標については、「これからも自分が面白いなと思うものや、自分が豊かになるなと思うものなど、失敗を恐れずにいろんな作品に関わっていきたい」と語っており、女優としてさらなる高みを目指す姿勢を見せています。また、「日本と韓国の2拠点生活を送る意向を示している」とも報じられており、国際的な活躍にも意欲を見せています。
唐田えりかは2025年で女優デビュー10周年を迎え、その演技力と多彩な表現力でますます注目を集めています。『極悪女王』での体当たり演技から村上春樹作品への出演まで、幅広い役柄に挑戦し続ける彼女の今後の活躍にぜひ注目してください。