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榎本加奈子と畑野ひろ子、ABCマート異色の社外取締役就任

2025年4月21日、靴小売チェーン「ABCマート」を運営する「エービーシー・マート」は取締役会を開催し、新任の社外取締役候補者としてモデルの畑野ひろ子(49)と、元女優・榎本加奈子さん(44)を選出したと発表しました。この異色の人事は、5月27日に行われる株主総会での承認を経て正式決定される予定です。90年代に人気を博した二人のモデル・タレントが、なぜ今ABCマートの社外取締役に選ばれたのか。二人の経歴や共通点、そして今回の就任の意義について詳しく見ていきましょう。

目次

榎本加奈子のプロフィールと経歴

榎本加奈子(えのもとかなこ)は1980年9月29日生まれ、現在44歳。東京都港区白金出身の元女優・タレントです。小学6年生のときにスカウトされてモデル活動を始め、中学2年生だった1994年から本格的に芸能活動を開始しました。

1995年、テレビドラマ『家なき子2』で本格的にデビュー。同時期に出演した「雪見だいふく」のCMで注目を集め、その後『音無可憐さん』などのドラマに出演し、人気女優として活躍しました。また、歌手活動も行い、1996年に「Groovy!」でCDデビューしています。

2005年、元プロ野球選手の佐々木主浩氏と結婚し、芸能界を引退。現在は佐々木加奈子の名前で、夫の佐々木主浩氏とともに生活しています。Instagramアカウント(@kanako._.enomoto)では、夫婦の日常や釣りの様子などを投稿しており、引退後も多くのファンに支持されています。

畑野ひろ子のプロフィールと経歴

畑野ひろ子(はたのひろこ)は1975年11月25日生まれ、現在49歳。埼玉県松伏町出身のモデル・タレントです。本名は鈴木浩子、旧芸名・旧姓は畑野浩子。浦和学院高等学校、文化女子大学造形学部を卒業しています。

ファッション雑誌『CLASSY.』のモデルを経て、『VERY』のモデルとして9年間活動。2019年6月号で同誌を卒業し、同年7月号から『STORY』のモデルとして活動しています。また、フラワープロデュースブランド「will」を立ち上げるなど、花でライフスタイルを提案する活動も行っています。

2004年6月に俳優の柏原崇と結婚し、一度芸能界を退きましたが、2005年に芸名を漢字の「畑野浩子」から一部平仮名の「畑野ひろ子」に変えて復帰。その後、柏原崇と離婚し、2012年に元サッカー日本代表の鈴木啓太と再婚。現在は二児の母として家庭と仕事を両立させています。

ABCマート社外取締役就任の詳細

2025年4月21日、靴小売チェーン「ABCマート」を運営する「エービーシー・マート」は取締役会を開催し、新任の社外取締役候補者として小早川英樹氏、鈴木浩子氏(別名:畑野ひろ子)、佐々木加奈子氏(別名:榎本加奈子)の3人を選出したと発表しました。

この人事は5月27日に開催予定の第40回定時株主総会での承認を経て正式に決定される予定です。公表された書類には、二人の本名である「鈴木浩子」「佐々木加奈子」が記載されていることも話題となっています。

エービーシー・マートは、なぜ榎本加奈子と畑野ひろ子を社外取締役に選んだのでしょうか。その理由として考えられるのは、二人のファッション業界での長年の経験と知見、そして消費者視点からの意見が期待されているということです。特に女性顧客の視点を経営に取り入れることで、より幅広い層に向けたマーケティング戦略の強化が図られると見られています。

【表1】榎本加奈子と畑野ひろ子のプロフィール比較
項目 榎本加奈子 畑野ひろ子
生年月日 1980年9月29日(44歳) 1975年11月25日(49歳)
出身地 東京都港区白金 埼玉県松伏町
本名 佐々木加奈子 鈴木浩子
主な活動 女優・タレント・歌手 モデル・フラワーライフスタイルプロデューサー
代表作 『家なき子2』『音無可憐さん』 『CLASSY.』『VERY』『STORY』モデル
結婚相手 佐々木主浩(元プロ野球選手) 鈴木啓太(元サッカー日本代表)
現在の活動 芸能界引退、家庭生活 モデル・プロデューサーとして活動中

90年代モデル・タレントの現在

榎本加奈子と畑野ひろ子は、ともに90年代から2000年代初頭にかけて活躍したモデル・タレントです。彼女たちのような90年代に人気を博した女性タレントやモデルの多くは、現在さまざまな分野で活躍しています。

芸能活動を続けている人もいれば、結婚・出産を機に引退した人、あるいは榎本加奈子のように一度引退した後も別の形で活動を続けている人など、その後のキャリアパスは多様です。特に注目すべきは、芸能活動で培った知名度や経験を活かして、ビジネスの世界で新たな活躍の場を見出している例が増えていることです。

榎本加奈子と畑野ひろ子の共通点としては、以下のようなことが挙げられます:

  1. 90年代に人気を博したモデル・タレントであること
  2. スポーツ選手と結婚していること(榎本は元プロ野球選手、畑野は元サッカー日本代表)
  3. 結婚を機に一度芸能活動を休止・引退していること
  4. 現在も多くのファンに支持されていること
  5. ファッション業界での長年の経験があること

このような共通点を持つ二人が、同時にABCマートの社外取締役候補に選ばれたことは非常に興味深いと言えるでしょう。

【表2】90年代に活躍したモデル・タレントの現在の活動
名前 90年代の主な活動 現在の活動
榎本加奈子 女優・タレント(『家なき子2』『音無可憐さん』) 芸能界引退、ABCマート社外取締役候補
畑野ひろ子 モデル(『CLASSY.』) モデル(『STORY』)、フラワープロデューサー、ABCマート社外取締役候補
山口紗弥加 モデル・女優 女優として活動継続
矢田亜希子 女優(『ロングバケーション』) 女優として活動継続
MEGUMI グラビアアイドル・タレント タレント・実業家として活動

社外取締役としての期待と展望

榎本加奈子と畑野ひろ子がABCマートの社外取締役に就任することで、どのような変化や貢献が期待されるのでしょうか。

まず、二人はファッション業界で長年活躍してきた経験から、消費者、特に女性消費者の視点を経営に取り入れることができると期待されています。靴小売業界において女性顧客は重要なターゲット層であり、彼女たちの知見は商品開発やマーケティング戦略に大きく貢献する可能性があります。

また、社外取締役としての役割には、経営の監視や助言だけでなく、企業のブランドイメージ向上も含まれます。知名度の高い二人の起用は、ABCマートのブランド価値向上にも寄与するでしょう。

さらに、畑野ひろ子は現在もモデルやフラワープロデューサーとして活動しており、現役のファッション業界人としての最新の知見を提供できる点も強みです。一方、榎本加奈子は芸能界を引退していますが、一般消費者の視点を持ち込める点が評価されたと考えられます。

近年、企業の取締役会における多様性(ダイバーシティ)の重要性が高まっており、女性役員の登用も進んでいます。ABCマートの今回の人事も、そうした流れの一環と見ることができるでしょう。

【表3】ABCマートの企業概要
項目 内容
社名 株式会社エービーシー・マート
設立 1985年
事業内容 靴および関連商品の小売販売
店舗数 国内外に約1,300店舗以上(2025年現在)
主要ブランド 「ABC-MART」「ABC-MART SPORTS」「GRAND STAGE」など
取締役会 2025年5月27日の株主総会で新任取締役3名(小早川英樹、畑野ひろ子、榎本加奈子)を選任予定

まとめ:異色の人事が示す新たな可能性

榎本加奈子と畑野ひろ子のABCマート社外取締役就任は、芸能界とビジネス界の境界が曖昧になりつつある現代社会を象徴する出来事と言えるでしょう。90年代に人気を博した二人のモデル・タレントが、その経験と知見を活かして企業経営に参画することは、彼女たち自身のキャリアの新たな展開であると同時に、企業にとっても新しい視点を取り入れる貴重な機会となります。

特に注目すべきは、彼女たちがただの「有名人枠」ではなく、ファッション業界での長年の経験や消費者視点を持つ人材として評価され、選ばれた点です。これは、芸能人の起用が単なる話題作りではなく、実質的な経営への貢献を期待されていることを示しています。

5月27日の株主総会での正式決定後、二人がどのような形でABCマートの経営に関わっていくのか、そして彼女たちの起用が企業にどのような変化をもたらすのか、今後の展開が注目されます。

榎本加奈子と畑野ひろ子の社外取締役就任は、90年代に活躍したタレントやモデルの新たなキャリアパスの可能性を示すと同時に、企業における多様な人材の登用の重要性を改めて示す事例となるでしょう。

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