声優界の重鎮として確固たる地位を築き、独特の低音ボイスで多くのファンを魅了する津田健次郎さん。アニメキャラクターから洋画吹き替え、ナレーション、さらには俳優としても活躍する彼の魅力に迫ります。「呪術廻戦」の七海建人や「ゴールデンカムイ」の尾形百之助など、数々の人気キャラクターを演じてきた津田健次郎さんの経歴や代表作、そして最新情報までを徹底解説します。
津田健次郎とは？基本プロフィールと経歴
津田健次郎（つだ けんじろう）は、1971年6月11日生まれ、大阪府出身の声優・俳優・ナレーターです。アンドステア所属。O型、身長170cmという基本プロフィールを持ち、趣味はカメラとバイクとして知られています。
1995年に声優としてデビューし、「H2」野田敦役で声優デビューを果たしました。その後、「テニスの王子様」の乾貞治役で注目を集め、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の海馬瀬人役などを経て、声優界で確固たる地位を築いていきました。
声優としての活動だけでなく、俳優としても舞台や映像作品に出演し、さらには映像監督や作品プロデュースなど幅広く活動しています。2020年度には第15回声優アワード主演男優賞を受賞し、2024年には第53回ベストドレッサー賞芸能部門を受賞するなど、その活躍は声優業界にとどまらず、幅広い分野で評価されています。
| 基本情報 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 津田健次郎（つだ けんじろう） |
| 生年月日 | 1971年6月11日 |
| 出身地 | 大阪府 |
| 血液型 | O型 |
| 身長/体重 | 170cm/53kg |
| 所属事務所 | アンドステア |
| 趣味 | カメラ・バイク |
| 方言 | 関西弁 |
| 主な受賞歴 | 第15回（2020年度）声優アワード主演男優賞 第53回ベストドレッサー賞芸能部門（2024年） 2024年「anan AWARD」ヴォイス部門 |
声優・俳優・ナレーターとしての多彩な活動
津田健次郎さんは、声優・俳優・ナレーターという三つの顔を持ち、それぞれの分野で高い評価を得ています。アニメやゲームのキャラクターボイスから、洋画の吹き替え、テレビCMのナレーション、さらには実写ドラマや映画への出演まで、その活動範囲は非常に広いものとなっています。
声優としては、独特の低音ボイスと表現力の高さで知られ、クールなキャラクターから情熱的なキャラクターまで幅広い役柄を演じ分けています。特に大人の男性キャラクターや、知的で冷静なキャラクターを演じることが多く、そのボイスは「イケボ（イケメンボイス）」として多くのファンを魅了しています。
俳優としても、ドラマ「うちの弁護士は手がかかる」や映画「わたしの幸せな結婚」など、様々な作品に出演。2025年3月には、フジテレビのドラマ「届かない声～」で初主演を務めるなど、俳優としての活動も精力的に行っています。
また、ナレーターとしても多くのCMやドキュメンタリー番組で活躍し、その落ち着いた声質と明瞭な発声は、情報を伝える媒体として高い評価を得ています。
引用元：YouTube「津田健次郎、関西弁で主婦の気を引くスーパーの店員！下積み時代はバイトの面接落ちまくり!?／meiji 十勝ヨーグルトCM＋メイキング＋インタビュー」
津田健次郎の代表キャラクター
津田健次郎さんは、数多くの人気アニメ作品で印象的なキャラクターを演じてきました。ここでは、特に人気の高い代表キャラクターをご紹介します。
呪術廻戦「七海建人」の魅力
芥見下々原作の大人気アニメ「呪術廻戦」で演じる七海建人（ななみ けんと）は、津田健次郎さんの代表キャラクターの一つです。東京都立呪術高等専門学校の2級呪術師であり、主人公・虎杖悠仁の師匠的存在として登場します。
「ここからは時間外労働です」という名セリフは、社会人の共感を呼び、SNSでも大きな話題となりました。冷静沈着でありながらも、時に情熱的な一面を見せる七海建人のキャラクターは、津田健次郎さんの演技によって一層魅力的に描かれています。
引用元：YouTube「【呪術廻戦】七海建人 イケボまとめ(津田健次郎)」
ゴールデンカムイ「尾形百之助」の演技
野田サトル原作の「ゴールデンカムイ」で演じる尾形百之助は、「孤高の山猫スナイパー」と呼ばれる第七師団の上等兵です。冷酷無比な性格と卓越した狙撃の腕前を持つキャラクターで、作中では敵として登場しながらも、その魅力的な人物像から多くのファンを獲得しています。
津田健次郎さんは、尾形百之助の冷徹さと狂気を絶妙なバランスで表現し、キャラクターに命を吹き込んでいます。特に「ヒンナ」という独特の笑い方は、ファンの間で印象的なフレーズとなっています。
引用元：YouTube「TVアニメ『ゴールデンカムイ』第四期 キャラクターPV 尾形百之助（CV.津田健次郎）」
遊☆戯☆王「海馬瀬人」から見る津田健次郎の声優としての原点
高橋和希原作の「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」で演じる海馬瀬人は、津田健次郎さんの声優キャリアにおいて重要な役割の一つです。海馬コーポレーションの社長であり、主人公・武藤遊戯のライバルとして登場するキャラクターです。
プライドが高く、冷徹でありながらも強い信念を持つ海馬瀬人は、津田健次郎さんの低音ボイスと相まって、多くのファンに強い印象を残しました。「俺のターン！ドロー！」という決め台詞は、アニメファンの間で広く知られています。
この役は津田健次郎さんが声優として広く認知されるきっかけとなった作品の一つであり、彼の声優としての原点とも言えるキャラクターです。
テニスの王子様「乾貞治」の人気の秘密
許斐剛原作の「テニスの王子様」で演じる乾貞治は、青春スポーツアニメの中で知的なキャラクターとして人気を博しました。青春学園中等部テニス部のレギュラーメンバーで、データテニスを得意とする「データマン」として知られています。
眼鏡をかけた知的な外見と、冷静な分析力を持つキャラクター性は、津田健次郎さんの落ち着いた声質と絶妙にマッチし、多くのファンを獲得しました。特に「イイデータ」というフレーズは、キャラクターの代名詞となっています。
この役は津田健次郎さんの声優としてのキャリアを確立する上で重要な作品となりました。
その他の印象的なキャラクター
津田健次郎さんは上記以外にも、多くの印象的なキャラクターを演じています。
- 「僕のヒーローアカデミア」のオーバーホール（治崎廻）
- 「薄桜鬼」の風間千景
- 「GANGSTA.」のニコラス・ブラウン
- 「炎炎ノ消防隊」のジョーカー
- 「極主夫道」の龍
これらのキャラクターはそれぞれ個性的であり、津田健次郎さんの演技力の幅広さを示しています。クールなキャラクターから狂気を秘めたキャラクター、時にはコミカルな一面を持つキャラクターまで、様々な役柄を見事に演じ分けています。
引用元：YouTube「津田健次郎、『ラーメン赤猫』インタビュー 表現者としての原点」
俳優・ナレーターとしての活動
実写作品への出演
津田健次郎さんは声優としての活動だけでなく、俳優としても多くの作品に出演しています。近年では特に実写ドラマや映画への出演が増えており、その演技力は高く評価されています。
2023年には「うちの弁護士は手がかかる」「大奥」Season2、「日曜劇場「ラストマン-全盲の捜査官-」」などのドラマに出演。2025年3月には、フジテレビのドラマ「届かない声～」で初主演を務めるなど、俳優としての活動も精力的に行っています。
映画では「わたしの幸せな結婚」（2023年）、「イチケイのカラス」（2023年）、「女神降臨 Before」（2025年）、「トリリオンゲーム」（2025年）など、多くの話題作に出演しています。
ナレーションの仕事
津田健次郎さんは、その特徴的な低音ボイスを活かし、多くのCMやドキュメンタリー番組でナレーターとしても活躍しています。
特にCMナレーションでは、商品の魅力を引き立てる落ち着いた語り口が評価され、亀田製菓「亀田のつまみ種」、デロンギ・ジャパン「デロンギ エレッタ エクスプロア」、マクドナルド「シズル文學」など、多くの企業のCMを担当しています。
また、NHK総合「生中継 神さまのお引っ越し 奈良・春日大社」や「世界まる見え！テレビ特捜部」などの番組ナレーションも務めており、その声は多くの視聴者に親しまれています。
映像監督としての一面
津田健次郎さんは声優・俳優・ナレーターとしての活動に加え、映像監督としての一面も持っています。2019年2月2日に公開された「ドキュメンターテイメント AD-LIVE」で映画監督デビューを果たしました。
カメラが趣味であることからも分かるように、映像表現への関心が高く、今後も映像監督としての活動が期待されています。
引用元：YouTube「”仕事を極める”#津田健次郎 さんの考え方が本質すぎる」
津田健次郎の魅力
独特の低音ボイスと演技力
津田健次郎さんの最大の魅力は、独特の低音ボイスと高い演技力にあります。その声は「イケボ（イケメンボイス）」として多くのファンを魅了し、ViVi国宝級イケメンランキング「イケボ部門」の初代王者に輝いたこともあります。
低音でありながらも明瞭な発声と、役柄に合わせて表現を変える演技力は、多くの監督やプロデューサーから高く評価されています。クールなキャラクターから情熱的なキャラクター、時にはコミカルな一面を持つキャラクターまで、様々な役柄を見事に演じ分けています。
| ボイスタイプ | 特徴 | 代表キャラクター |
|---|---|---|
| クール・知的 | 落ち着いた低音、冷静な語り口 | 乾貞治（テニスの王子様） 海馬瀬人（遊☆戯☆王） |
| 冷徹・狂気 | 抑揚のある演技、時に狂気を感じさせる | 尾形百之助（ゴールデンカムイ） オーバーホール（僕のヒーローアカデミア） |
| 大人・渋い | 落ち着いた大人の魅力、渋さ | 七海建人（呪術廻戦） 風間千景（薄桜鬼） |
| ナレーション | 明瞭な発声、情報を的確に伝える | 各種CM・番組ナレーション |
関西弁と標準語の使い分け
大阪府出身の津田健次郎さんは、関西弁と標準語を自在に使い分ける能力を持っています。普段のインタビューやトークでは標準語を話すことが多いですが、関西弁を話す場面では生まれ育った環境ならではの自然な発声が魅力となっています。
特にCMやバラエティ番組などでは、関西弁の温かみのある語り口が視聴者に親しみを与えており、その多彩な表現力は津田健次郎さんの魅力の一つとなっています。
趣味と素顔
津田健次郎さんの趣味はカメラとバイクとして知られています。特にカメラへの造詣は深く、インスタグラムでは自身が撮影した写真を投稿することもあります。
また、インタビューなどでは穏やかで誠実な人柄が垣間見え、ファンからの支持を集めています。2020年7月には結婚を発表し、現在は2児の父親でもあります。
仕事に対する真摯な姿勢と、常に新しい挑戦を続ける姿勢は、多くの後輩声優からも尊敬されています。
引用元：YouTube「映画『ヨウゼン』佐野晶哉(Aぇ! group) × 津田健次郎 インタビュー」
最新情報と今後の活動
2025年の出演作品
2025年も津田健次郎さんは精力的に活動を続けています。主な出演作品は以下の通りです。
- 映画「ヨウゼン」シンコウヒョウ役（2025年3月）
- 映画「女神降臨 Before」神田隆雄役（2025年3月）
- 劇場版「トリリオンゲーム」功刀数良役（2025年2月）
- 映画「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」ウルフ役（2024年12月）
- TVアニメ「ねこに転生したおじさん」糸柳先生役（2024年10月～）
- TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」ノヴァク役（2024年10月～）
- TVアニメ「ラーメン赤猫」文蔵役（2024年7月～）
- 朗読劇「したいとか、したくないとかの話じゃない」大山孝志役（2025年）
特にフジテレビのドラマ「届かない声～」（2025年3月21日放送）では初主演を務め、俳優としての活動も注目されています。
声優デビュー30周年の節目
2025年は津田健次郎さんの声優デビュー30周年という節目の年です。これを記念して、初のディナーショーがヒルトン東京お台場で6月7日に開催されることが発表されています。
声優デビュー30周年を迎え、さらに活動の幅を広げている津田健次郎さん。声優としてはもちろん、俳優、ナレーター、そして映像監督としても、今後の活躍が期待されています。
今後の展望
津田健次郎さんは、声優としての活動に加え、俳優としての出演作品も増えており、今後もマルチな活躍が期待されています。特に実写ドラマや映画での主演級の役柄も増えてきており、俳優としてのキャリアもさらに発展していくことでしょう。
また、映像監督としての活動も注目されており、クリエイティブな面での活躍も期待されています。
引用元：YouTube「津田健次郎 映画『#ツイスターズ』インタビュー」
まとめ
津田健次郎の魅力まとめ
津田健次郎さんは、独特の低音ボイスと高い演技力で多くのファンを魅了し続けている声優・俳優・ナレーターです。「呪術廻戦」の七海建人、「ゴールデンカムイ」の尾形百之助、「遊☆戯☆王」の海馬瀬人など、数々の人気キャラクターを演じ、声優界で確固たる地位を築いています。
声優としての活動だけでなく、俳優としてのドラマや映画への出演、ナレーターとしてのCMや番組での活躍、さらには映像監督としての一面も持ち、その多彩な才能は多くの人々から評価されています。
2025年は声優デビュー30周年という節目の年を迎え、さらなる活躍が期待されています。これからも津田健次郎さんの活動から目が離せません。
ファンへのメッセージ
津田健次郎さんは、ファンに対して常に感謝の気持ちを表しています。インタビューやSNSでは、ファンの支えがあってこそ今の自分があると語っており、その誠実な姿勢もファンからの支持を集める理由の一つとなっています。
これからも声優・俳優・ナレーターとして、そして映像監督として、様々な形で私たちを魅了し続けてくれることでしょう。津田健次郎さんの今後の活躍に、ぜひ注目してみてください。
